賃貸不動産経営管理士という資格

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毎年、この時期になりますと街並みはクリスマス用の電飾になり、年末に向けて各社商戦を勝ち抜く為に
さまざまな計画を練っている最中かと思います。

2年ぐらい前に国内で提唱された毎月最終週の金曜日にイベントやセールを行なう「プレミアムフライデー」では月末はどこの企業も忙しいということもあり、終業時間を早めようとする企業は少なく全く浸透しませんでしたが、近年では「ブラックフライデー」という用語でメディア等でも取り上げられよく耳にする機会が増えて
きました。
アメリカでは11月末の感謝祭翌日の金曜日に売れ残った商品の安売りやクリスマスに向けてのセールが一斉に
始まり、1年の中で最も商品が売れるとされる日でこの日ばかりはどの小売店も黒字になることからこのように呼ばれています。(※諸説あります)

国内では今週末の金曜日から週末にかけてセールを行なう大手の通販サイトや店舗が多いようです。

しかも今年は10月の消費税増税があったことも重なり、増税前に大型連休で旅行へ行ったり、スポーツ観戦や
ライブ等イベントを観に行ったり、ブランド品を買ったり、家電を買い換えたり等普段使わないような
コト・モノへお金を浪費した方も多かったかのではないでしょうか。

私はこだわりのブランドがあるとか一時の感動や思い出に浸る為にイベントや旅行に行く、なんてことは数年前までは考えもしなかったのですが、身内の結婚式で海外に行って以来、旅行にハマってしまって今年の5月
以降は、週末休みを利用して京都・大阪、石川、広島、北海道と毎月のように国内旅行に行ってしまいました。
恥ずかしながらこの年になって初めて一人で新幹線や飛行機に乗りました。

有名な観光地を巡っては、ひたすら食べ歩きをしただけでしたが今まで幼少期に家族で行った頃の思い出しか
無かったので大人になってツアーではなく自ら企画してチケットやホテルを手配して食べたいもの食べて
自由気ままな旅をするというのは国内旅行とはいえ新鮮な感じがして一人でも十分満喫できました。

また今回のラグビーワールドカップ日本開催では先行抽選で観戦チケットは確保していましたが大会が近づくにつれてレプリカジャージやボール、その他公式グッズ等色々と買ってしまいました。

大会のキャッチコピーには「4年に一度じゃない、一生に一度だ。」なんて掲げていましたが、日本にとっては
史上初のベスト8進出という結果を残しましたし、個人的にはどれも浪費した分の対価は十分に得られたと
思っております。

そういう意味では私と同じように、増税前にある程度購買意欲を満たした人達がたくさんいたかと思います
ので、増税後に迎える年末のこの時期は需要が例年より減ってしまって苦戦を強いられる可能性は
あるかもしれないですね。

まえがきが長くなってしまいましたが、今回はタイトルにもあります「賃貸不動産経営管理士」についてお話ししたいと思います。

【本文】
ところで、「賃貸不動産経営管理士」という資格があるのはご存知でしょうか。
実は昨日、ちょうどその資格の本試験の日で私も受けてきました。宅建に比べればまだまだ認知度は低い資格
ですが、試験会場に行った際受験者の数の多さにびっくりしました。

そもそもそんな資格があることを知ったのは今年の宅地建物取引士資格試験を受験するにあたり資格学校へ
通った際に紹介された時でした。
「賃貸不動産経営管理士」とは、主に賃貸アパートやマンションなど賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家のことをいいます。
※参照元:一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会ホームページ

アパートやマンションの賃貸住宅では、貸主と借主双方が一般消費者であるケースもあり、不動産管理についての知識が至らぬ点もあることから、賃料や敷金の受領時、原状回復時、契約更新時や契約終了時などにトラブルが発生することが多々あります。

そこで登場するのが賃貸住宅管理業者です。貸主から入居者募集、建物の管理、契約書関係の事務、クレーム
対応に関する業務を受託することで借主・貸主の間に入り利益保護を図ります。
場合によっては、貸主から建物を直接借りて借主へ転貸する方式で管理します。

現在はまだ業者として登録する義務があるわけではなく、任意になっておりますので、
上で挙げたような管理業務を業者登録せずに行なうことは可能です。

では「賃貸不動産経営管理士」の役割は何かというと、主に以下の3つが挙げられます。
①登録事業者の事務所毎に賃貸不動産経営管理士等(管理事務に関し6年以上の実務経験者でも良い)を1名以上設置が必要。
②貸主と管理受託契約を締結する時は賃貸不動産経営管理士等が重要事項を記載した書面を交付して説明し、
重要事項説明書の記名・押印を行う。
③貸主との管理受託契約が成立したときは、賃貸不動産経営管理士等は契約書を作成し、記名・押印を行う。

どこか宅建士と似たような役割ではありますが、大きく違う点として宅建士は宅地建物取引契約に係る重要事項の説明を借主に対して行なう、賃貸不動産経営管理士等は管理受託契約に係る重要事項の説明を貸主に対して
行なう必要があるということが挙げられます。

また昨年住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されて、個人で住宅宿泊事業を行なう場合には賃貸不動産経営
管理士等の登録を受けることが必要となりました。

今後も国家資格化に向けてさまざまな所で役割が付与されていくかもしれません。

賃貸不動産経営管理士資格試験は今年まで90分40問でしたが、来年から120分50問と宅建士資格試験と同等の
試験概要となることが決まっております。
難易度もそれなりに上がってくるのではないでしょうか。

住宅関係の資格なので実務で活用することはほとんどないですが、今年のうちに取っておきたい資格のため、
年明けの合格発表の日までどきどきしています。
                                           青木

※画像引用元 「一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会 ホームページ 令和元年度賃貸不動産経営管理士
        試験リーフレットより」

【あとがき】
来年は更に大きな国際的なイベント東京オリンピックが開催されますね。
ラグビーワールドカップの時は、参加国20カ国だけでしたがオリンピックとなると約200カ国以上世界中の人々が日本へやってきます。

開催期間は2,3週間と短期間であるものの日本特有の文化や慣習の違いから外国人同士のトラブル、私たちも
日常生活している中でトラブルに巻き込まれることがあるかもしれません。些細なことから事件性に発展し、
国際問題にまで発展しないよう祈るばかりです。

一方、資格のほうでは毎年受験している宅地建物取引士資格試験についてはまだ合否判定は先ですが、自己採点した結果、どうやら落ちてしまいそうなので来年もまた受験頑張りたいと思います・・・