今回も半世紀以上稼働し続け、来年3月末を以って幕を閉じる錦糸町営業所についてお話したいと思います。
今回は錦糸町営業所内にある昔懐かしい設備についてです。
掲載している写真は庫内に3基ある内の1基で人荷用エレベーター(EV)になります。
今では当たり前のように自動開閉センサー付きでパレットやカゴ車を一度にいくつも運搬できるような
大きなEVやフォークリフトで手早く荷物を運べる垂直搬送機が主流になってきてますが、
こちらは扉手動開閉式のEVになります。
EVへ荷物を載せるためには、まず建物側の扉を開き、さらにEVカゴのジャバラの扉を開かなければなりません。
洋画の昔のホテルやアパートで出てくるようなエレベーターの手動の扉と同じような感じです。
カゴの面積は1100×1100パレットが1枚と台車1台くらいしか入らない程度の大きさです。
1人で上下搬送する時には荷物と一緒に乗り込まないといけないので
ほとんど身動きが取れないような状態になったりします 笑
EVが動いている最中は内側の扉はジャバラの為、隙間から作業着や荷物が外へはみ出ないように
注意する必要もありました。幸い過去にそのような事故による怪我は一度もありませんでした。
また高さも2m程度しか無いので高積みしすぎると天井に引っ掛かり、
積み替えたりしたことも何度もありました。
どちらの扉も閉まった状態でないとEVが動き出さない為、たまにジャバラの扉がちゃんと閉まってないことに
気づかず出てそのままにしてしまい、EVが使えないと現場社員に怒られたりしたこともありました。
そんな搬送効率が悪いEVでしたが、いざ来年閉鎖して使用できなくなってしまうかと思うと
なんとも寂しい気持ちになります。
このような古めかしい設備がまだ他にもありますが、また次回以降紹介していきたいと思います。
青木